米アップルが12日に発表する新型「iPhone(アイフォーン)」は、顔認証でホーム画面のロックを解除できるということです。
人間が顔を認識する能力に比べると、こうした進歩は大したことないものに思えるかもしれません。確かに有人飛行やインターネットなどといった新しい発明の方が、人間の能力を驚くほど変えます。顔認証は、人間が持つ能力をデジタル化しているだけのようにも思えます。
人間の顔はそれぞれ違いますが、公開されているものなので、顔認証はざっと見ると、プライバシーを侵すものとは感じられません。だが、数多くの顔の画像を速やかに記録し、保存し、分析できるようになれば、いずれプライバシーや公平性、信頼性などの点を全体的にカバーすることになります
アップルはセキュリティをとても重視する企業として知られており、顔写真程度で突き抜ける認証システムであれば信頼を失うことになります。特に企業に対する需要には大きな害を与えることになるのではないでしょうか。
アップルに期待される顔認証の正確度も、サムスンのGalaxy Note 8と同じレベルのものです。リーク情報からもアップルがHelloと同じレベルの顔認証システムを役立てることが確実に見られています。
今回のiPhone Xでアップルは、スクリーン内部に指紋スキャナーを埋め込むことを思い切ったと見られています。しかし、アップルはガラスや金属パーツの内部からでも指紋データを取ることが可能な超音波を採用した指紋センサーの開発を今も続けており、このセンサーはこれまでよりも正確度が高く、たとえ手が濡れていても認証ができるそうです。
つまり、今回のiPhone XにタッチIDの機能を組み込むことが見送られたとしても、次に登場する端末ではもう一度タッチIDの復活が期待できるということです。